ズートピア
観てきました!
本当は見に行く予定はなかったのですが、周りの人の噂や、友達から「面白かったぞ」と話をよく聞くので、興味湧いて、行って来ました(`・ω・´)
結論から先に言うと、この映画は
物凄く面白かった。
納得感やすっきり感を含めて、かなり良かったと思う。久々にもう一度見たい!と思うような映画だった。
詳細は下で。
多少のネタバレを含むので、この先は注意して進んでください。
世界観はオーバーテクノロジーを手にした動物達のファンタジー
ズートピア。
この映画の世界観は非常に分かりやすい。
はるか昔、肉食動物と草食動物は食う、食われるという関係にあった。そこに、人間は存在しない。
そこから時は流れ、動物たちは文化を手に入れた。
二足歩行は当たり前、農作物だって作るし、肉食動物は肉を食わずに別なものを食べて生活する。
文化を手に入れる過程はさっぱりだが、かなりのオーバーテクノロジーを獲得し、ともに過ごすことが出来るようになった。
….とまぁ、どうやってこの世界が出来上がったか細かい所はさておき、兎に角動物たちが文化的な生活をするようになった世界が舞台。
その世界観は物凄くファンタジーだが、登場する人物たちは実に個性的で、且つ能力差が明確に、はっきりと差が付いている。
肉食動物や、生まれながらに身体が大きな生き物等は強く、うさぎなどの小動物は弱い。
主人公はそんなうさぎであるジュディが警察官になることを夢見て、警察学校の厳しい訓練にも諦めず、主席で卒業することでうさぎ初の警察官になることができた。
そして、田舎から、都会である「ズートピア」に上京する。
これがものすごい近未来的な都市。3つに別れたエリアでできていて、様々な動物が生活できるように、かなり広域の自然環境を捻じ曲げている。
そんな都市で、きつねであるニックと出会い、とある事件を解決するために様々な騒動を引き起こしたり、巻き込まれていったりする。のが大筋
こんなにもファンタジーな世界観なのに、出来事はとことんリアル
人間でも普通に起こりえるようないざこざ。
価値観の違い。
肉体的、種族的な差別。
終始徹底して明るく振る舞う主人公・ジュディだが、それを現実が許してくれない。
望んでいたものを手に入れたはずなのに、急に降って湧いてくる重圧と責務。
自由や夢を叶えるために行動しているはずなのに、結果が伴わない。
普通に現実として起こりえそうなドラマティックなことを、ファンタジックに描いている!
この映画の本質は、よくある人間ドラマだ。
成功したり、失敗したり、やりたくない仕事に一喜一憂したり。
努力したり、報われたり、裏目に出てこんなはずじゃなかったと嘆いたり。
ニックと友だちを作ったり、一緒に捜査したり、笑ったり、喧嘩したり、仲直りしたり。
諦めたり、もう一度頑張ってみようと思ったり。
凡そ100分という短い時間に、ジュディという1人の人物にフォーカスをおいた壮大な人間ドラマを見ている気分でした。
そのドラマは本当に良く出来ていて、とてもおもしろかった。
こんなダークなテーマだというのに、ディズニーらしさを全面に出しつつ、様々な出来事に向かい合っていくジュディの姿は凄く心を打たれる。
共感できるようなキャラクター達がいっぱい出てくるし、ほんとうに良く出来た映画だ。もう一回みたいと思う。
映像クオリティーも物凄く高かった!
物語の内容は勿論良かったんだけど、映像のクオリティーも半端じゃなく良かった!
まず、液体の描画が半端ない。
雨のシーンや、水の滴るシーン、水を浴びるシーン等など。尋常じゃなく自然で滑らかな動きをしたいた。違和感はほぼない。
しいて言うなら毛の生えた動物たちが雨を受けても、超撥水でふさふさしていたという点くらいかなw
次にライティング(照明)が半端ない。
陰影は勿論、太陽や照明の明かりによって登場人物たちの色味が微細に変化する。
そして、細かい点の描写が物凄く凝ってる
恐らく見逃しまくっているが細かい部分の気配りが凄い。
メインで登場していないキャラクター達も細かく身振り手振りをしていて、静止していることなんてほぼない。
細かい所もがんがん動いていて、オープニングのシーンなんて感動するよ!
ズートピア、超面白かったので、見に行ってみてください。