MARVEL作品のドクター・ストレンジ見てきた。映画鑑賞の感想。

MARVEL作品といえば、超能力、超兵器、超技術といった人外スキルを身につけたヒーローたちが表舞台で、時には裏舞台で世界を守る物語が多いですよね。

しかし、今作は普通の一般人が、頭脳と努力によって身につけた割りと(その世界では)普遍的な技術。魔術を身に着け世界を救うという物語でした。

CMでもちらっと見ましたが、かなり映像のクオリティが高く、面白そう。

MARVELにわかのぼくですが、映画作品は毎回映像表現が素晴らしく大好物です。頭空っぽにして見てきましたので、その感想です。

概要 ネタバレ無し

画像はカンバーバッチ主演「ドクター・ストレンジ」は17年1月公開!特報&ビジュアル披露 : 映画ニュース – 映画.comより引用

 

傲慢な天才外科医、ドクター・ストレンジがすべてを失う

導入は、彼が事故に遭遇し、医者の命でもある手に致命的な傷を負ってしまうところから始まる。

 

手を、そのときに得た栄光を取り戻そうと富を投げ打つ。

ときにはその焦り、傲慢、自己保身故に周りを顧みず、孤立する。

 

何もかも失って、わらにもすがる思いで彼がたどり着いた場所が、魔術

 

偶然の出会いから、魔術の存在を知り、人知を超えた世界に触れる。

 

そして、魔術の禁忌を犯した敵性存在との接触から、世界を巻き込む事件へと巻き込まれていく。

素晴らしい映像美。常識に逆らう非常識な映像

前情報からもありましたが、かなり多くの非常識な映像が大量に用意してあります。

 

次元が狂い、上下左右が反転する。

物理法則に左右する魔術を使った武器。

身体から魂を切り離す術。

 

 

非常識すぎる映像はすごく創作意欲が湧くいい感じの映像が多くてすごく良かった。

いやぁ、正直長時間見ていて最後の方は頭が疲れ切ってしまいましたね。

何もない空間からエネルギー?を出力し、幾何学模様を作り、ぐおんぐおん街が沈んだり、湧いて出てきたり…

 

現実ではない世界空間に高速で送り込まれ、高速で映像が切り替わり、高速で戦闘が行われる。激しい。

 

全体的な感想

物語としては王道な感じです。

ただ、着地がちょっと「え?そういう感じの解決….?」とポカンとしてしまいます。

 

あるいみ、主人公は天才とはいえなりたての魔術師。

そんな存在に対して世界を指先一つでどうにでもできそうな巨大な的存在。

 

力と知略をもって解決をする方向なのかと思いきや、精神論でねじ伏せていく。

そんな感じでした。いやいや….

 

もちろん前述の通り映画特有のボリューミーな異次元感たっぷりの映像。

大迫力で、それに見合う特殊な効果音も世界観にすごくあっていてよかった。

 

面白くはありましたが、ストーリーは今一歩だった感がちょっとありましたね。

 

 

では、続きはネタバレ有りの空間で….

ネタバレちょっと怖いって方は、ここでお別れです。

ではまた( ´ー`)

 

 

 

ここからネタバレ込の感想・考察

また、お会いしましたね。

 

さて、ネタバレ有りです!

うぉおおおおおおおいストレンジぃいいいいいい

すべてを失うドクター・ストレンジ。

それは傲慢ゆえ。ということでした。

 

しかし、事故の原因は、車のよそ見運転。

導入からびっくりな感じ。

 

天才外科医が、超悪環境下で、スピード違反運転しながら、さらによそ見運転。

そんなことあるか….?

と、ちょっと導入からよくわからい感じでスタート

 

魔術について

事故って手が散々なことになってしまった。

そこから治す術を求めて魔術を学ぶ流れになります。

 

ここで、この世界の魔術について軽く書きたいなぁと思います。

ドクター・ストレンジ | wikipedia

コミックが原作になるのですが、コミックでの考察ではなく、映画に出てきた魔術の考察です。

 

さて、今作では魔術を利用して

  • 精神の覚醒?(世界の深淵を伝達)
  • 空間跳躍(どこでもドア)
  • 武器の創造(生み出し武器にする。もともとある武器に魔術を付与する)
  • 体内の活性化(細胞に語りかけ、回復する?)
  • アストラル体、精神体として肉体と魂を分離する。
  • 空間の操作
  • ミラー次元の展開
  • 自然の摂理の操作(禁忌)

と言った事ができます。まぁ、色々できますね。

世界の流れる力の一端を借り、世界に作用する力を行使している形になります。が、基本的には時間と空間に作用するようです。

ファイヤーとか、ヒャドとか、MPを消費して使うファンタジーPRGの魔法な出てこないです。

 

戦闘は魔術的要素を扇状や盾状、もしくは紐状に展開し、武器にして戦います。

ときには足場に魔法陣を生み出し、踏み台に。

 

こういう魔術はハリーポッターともファイナルファンタジーとも違ってすごく参考になる。

ただ、なんだかよくわからないのが、ミラー次元と言うやつ。

 

ミラー次元?

現実とはちょっと次元がずれた世界。

どこでもドア魔術を使わないと現実には戻ってこれないという仕組み。

どこでもドア魔術はストレンジリングという道具がないとできないらしく、うまく行けば相手を現実世界から永遠に切り離すことができる。

 

現実世界には影響が及ばず、魔術師の思うがままに操作できる。

天変地異が起きたり、重力の方向性が摩訶不思議なる空間はだいたいこいつのせい。

 

敵性戦力はこのミラー次元の力を現実世界に持ってきて行使でき、それがなんか強いという感じ?の表現になってます。

魔術では切る。突くということができない。せいぜい打撃くらい。

ミラー次元を鋭く展開し、剣のようにもって使うのです。が、もうそれ魔術である必要あるか….?

 

すごく色々参考になる魔術表現があるものの、いまいち個人が行使する魔術に強さが足りない。

基本的には武術による制圧がメインですからね。

 

多分戦うための技術ではなく、摂理になにか影響を及ぼす力がメインだとは思うのですがなんかこう。

見慣れてくるとぱっとしないなぁという気持ちになります。

 

コミック版のドクター・ストレンジだともっと色々な魔術があるようですが、映画では結構ワンパターンな感じでした。

 

敵が強大すぎやしませんか?

敵は兄弟子が禁忌の術を行使し、宇宙の外からなぜか地球を狙う宇宙からの侵略者

 

超魔術的存在で、一人の人間が出力できる魔術的要素などではかなわない。

世界にある3つの拠点で巨大な結界を発生させることで地球を守っているらしいが、むしろよくそれだけで大丈夫だったな….

 

兄弟子が、その侵略者の手を借り、永遠の命を得て、死を超越しようと地球の結界を壊そうと暗躍するわけです。

というわけで、兄弟子が3つの拠点を破壊し、侵略者が降臨するわけです。

 

ドクター・ストレンジの秘策としては時を巻き戻す禁忌を利用し、拠点を復活させることですが兄弟子が邪魔をし、なかなかうまくいかない。

 

そんな時ドクター・ストレンジが思いついた方法というのが、侵略者と取引。

 

何を対価にお引き取り願ったのかは映画を見てからのお楽しみ。とさせていただきたいのですが

 

うぉおおおおおおおいストレンジぃいいいいいい!!そんな感じでいいのか!?

 

と、僕はなりました。

映像に力を入れすぎて、物語性がちょっと薄まってしまったのかな?

と、思ってしまいました….

 

映像美としてはすごかったので、見る価値はありますが

あまり期待度は高めすぎないほうが吉です。

 

個人的に好きなその他のMARVEL作品

映画の予告にガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの2作品目の広告がありました。

1作品目はすごく面白かったので、こちらも楽しみです。アライグマが暴れる姿はいいものです。

こちらはアントマンです。昆虫が苦手な方は注意。

最近のMARVEL作品だとこれがバランスが一番取れていて好きです。